どうも熱血です。
2年夏学期も無事終了しました。毎学期恒例の講義感想録を書きましたのでアップします。
2年生になると進振りが間近な関係上、いくらか履修もピリピリしてきます。また、全然コマを取らない人からいつも通り取る人まで様々で、人によって生活が結構違うものになるのも特徴かと思います。あと、理一は基礎科目が物性化学、英語二列、基礎実験しかなくなるのでクラスの交わりも必然減ってしまいます。悲しいものです。
例によって基礎科目以外の科目について感想を書きます。僕が2年夏学期(3学期)に受けた基礎科目は、物性化学、英語二列C(Germain先生)、基礎化学実験です。
あ、そうそう、2年夏学期は履修の幅も広がり色々分かりにくくなる時期かと思います。一番最後に数理科学I~Vと、教職科目についての簡単な説明を付記しておきます。
また、とても重要なことですが、2015年度から東大は4学期制に移行するようなので、もしかすると講義内容や講義方式がここに書かれているものとは全く違うものになる可能性があります。この記事に書かれていることはあくまで僕の今学期の感想であり、将来的な恒等性を保証するものではありません。自己責任でお願いします。
[月曜日]
月2:量子論 加藤光裕先生 E系列
物理学系の主流な総合科目の1つ、量子論です。加藤量子論ではまず前半をかけて解析力学と統計物理学の勉強を少ししました。解析力学は少しずつ飛ばしながら、ラグランジュ形式やハミルトン形式のさわりまでを学び、統計物理学では黒体放射についてのPlanckの式を理解できる程度まで学びました。その後前期量子論(古典論における量子論的な展開)を学び、その流れで量子力学に入りました。シュレディンガー方程式について、時間依存しないシュレディンガー方程式を見ながらどんな感じか概観して、行列力学(いわゆる<φ|φ>みたいなやつとか)や水素原子のシュレディンガー方程式の解を見て終了でした。「量子論」という名前どおり、量子力学のシュレディンガー方程式をただ見つめるのではなく、なぜそのような方程式に至ったのかまで含めて詳しく学べます。シュレディンガー方程式のより詳しい解法については専門課程で、という感を覚えました。レポートは無し、板書のみ。期末試験一本です。内容的に少し1年生にはキツイかもしれませんが、できないことは無いと思います(前提として必要な知識がそこまで無いため。ニュートン力学をかじっていれば2年生とそこまで変わらないはず。ただ、冬学期に開講される解析力学を受講していた人は強いと思います)。なお、量子論は他の先生が開講されている場合もあります。清水明先生が開講されていることもあります(清水量子論教科書を読む限り、シュレディンガー方程式からはじまり理論の構築を行う授業のように思えます)。個人的には、1年夏学期の力学Aで加藤先生にお世話になっており、良い先生だということは知っていたため受講しました。良かったです。
月5:教育の方法 藤江康彦先生 教職科目
教職科目の1つです。この講義では、学校で行われる教育について、いくらかの分析をしてみようという趣旨の話をしました。具体的には、まず学校教育の特質、特に、教室における特質を詳しく見ました。その後、ではそのような状況の上でどのように教育を行えばよいのかという議論を行いました。講義は配布プリント+パワーポイント+時々ビデオ教材、で進行していき、毎講義B5一枚のプリントで数問の問題に答え、講義の感想を書きくわえて提出しました。問題自体はそこまで難しいものではなく、どちらかというとその講義において考えたことを書いたり、講義の内容をまとめたりする程度のものでした。1~3回に1回、数人のグループで話し合いをする場があり、何人かが先生にあてられて発表することがありましたが、そこまで厳しいグループワークではなくゆるふわでした。評価は毎授業で提出するプリントによる点と、最終レポート(大問2つ。各2400文字程度)の提出(今年は、7/28締切)で行われたようです。期末テストはありませんでした。
月6:実践的プログラミング 金子知適先生 全学自由研究ゼミナール
これで3学期連続の受講になります。趣味です。月6には教職科目もありましたが、やはりこっちの方が好きだったのでこっちを受講しました。尚月6の教職科目「教師論」ですが、毎回それおれ各地の先生を呼んでお話を聞く、という授業だったと聞いています。さて実践的プログラミングですが、今学期も今学期で同じように毎週1つ問題を解いていくというものでした。もうこれ書くのも3回目なので省略しますね。今学期は一度金子先生にICPCに出ないかと誘われたのですが、流石にこれ以上タスクを積むと無理そうだったので残念ながら断念させていただきました。プロの人は今年も世界大会で活躍されてましたね。強いです。
[火曜日]
火1:超高速ロボットをつくる 石川正俊先生など 全学自由研究ゼミナール
集中講義と普通講義の間みたいな全学ゼミです。3,4週火曜1限での講義を受けた後、週末の午後を2日分使って本郷での講義+研究室見学に参加するという講義形式でした。具体的には、工学部計数工学科の石川渡辺研究室および篠田牧野研究室の研究成果をひたすら見て、その基本にある知識を少し学ぶ、という感じの講義です。ここにある動画は何回も見ました。評価は毎講義への出席と、最終レポート(A4 2枚、見学の感想と機械システムの将来性について)の提出で行われました。僕としては、東大入学前から知っていたじゃんけんロボット、BFS-Autoなどのシステムを実際に見れるのが魅力で、ただそれだけの理由で受講しました。実際に色々体験できたので面白かったです。発見としては、この2次元通信システムを知れたのが大きかったです。非接触給電には去年あたりから興味が強くなっているので、色々と考える所がありました。
火2:数理科学I 松尾厚先生 F系列
聴講しました。数理科学Iは、2次元の数学について学ぶ講義で、陰関数定理、未定乗数法、線積分などを触りました。3次元のベクトル解析を行う数理科学IIIと関連があり、また微積分を行うという点で1年の数学IA・IBと関連があります。授業形式は板書のみ。時々演習問題が配られました。
火3:反応化学 山田徹先生 E系列
準必修です。反応化学は有機化学の各種化学反応についての理論を学びました。高校化学の有機分野をより難しくした感じです。もし1年冬学期に基礎化学実験を行っていたのなら、その時に出てきたニトロ化反応やグリニャール反応は反応化学の範囲内です。割と暗記事項が多い科目でした。評価は試験と、一応の出席点(毎授業ごとに1問指定された問題を解いて提出)。講義は配布プリントと板書。割とどんどん自習していった方が捗りそうな講義でした。教科書について、ウォーレンだのジョーンズだのありますね。お高いので買いたい場合は進学したい学部でどれを使うのかも考慮しつつ、という感じだと思います。試験問題はそれなりに難しいので、しっかり勉強しないとアレです。ちなみに2014年度の試験ではIUPAC名の問題は出ませんでした。尚山田先生は毎年「試験講評」なるものを発行されているらしく、試験後に山田先生にメールすればその年の問題の講評と平均点と分散を教えていただけるそうです。友人曰く山田先生はこの講評がWeb上に落ちていると思ってらっしゃるそうですが、あんまり落ちてません。
火4:図形科学II 奈尾信英先生 F系列
準必修です。1年の冬学期に受講できる図形科学Iは手書きの作図についてでしたが、図形科学IIではその発展としてCGを使った立体の取り扱い方と図形幾何学の応用について学びました。尚手書きの作図についてもっと詳しく知りたい人のために図形科学演習Iという授業もあります(僕は受講していません)。さてこの講義では、Inventorや3ds Maxといったソフトウェアを使ってコンピュータを使った作図(CAD)の扱い方と、それを用いてレンダリングして映像を作る手法のお勉強をしました。毎時間ソフトの使い方をちょっとずつ学んでいき、最後の3週間+αを使って何か1つ最終課題を作って提出、という形の授業です。評価は毎週の成果物の提出(よくできているものについてのみ追加加点)+最終課題+期末テスト(+出席?)という感じでした。期末テストは教科書の丸暗記で解けます。厄介なのは最終課題で、約1か月使って何かしら3Dレンダリングした動画を作成します。具体例はコチラ。尚左に載ってるのは教科書に載ってる例そのままで、オリジナルのものを作成してもOK。年々クオリティが上がっているそうな。レンダリングという作業に無茶苦茶時間がかかる(最低でも数時間。凝ったものを作りたいなら数日間はかかるかも)ので、コマを多くとっている人(僕)は注意が必要です。JK棟でちくちくレンダリングしながら物性化学の勉強するのはもう嫌です。尚この講義で使うソフトウェアのInventorと3ds Maxは共にこの、Autodesk Educational Communityから無料ダウンロードできます。学生ならば.ac.jpドメインのメールアドレス(Mail Suiteのやつ。@email.ecc.u-tokyo.ac.jpなど)を使って登録することで、ダウンロードから数年間だけ無料になるライセンス付きのAutodesk商品をゲットすることができます。尚、2014年度使ったソフトのバージョンはInventor Professional 2012と3ds Max 2012です(注意なのですが、実は先のページからInventorをダウンロードしようとするとpart1だけダウンロードされて、part2がダウンロードされない時があります。chromeだとダウンロードがうまくいきません。Internet Explorerを使ってください。あるいはchromeでもpart2ファイルに直接アタックすればDLできたような気がします。あとInventorも3ds Maxもどちらも[.NET再頒布可能パッケージとか入ってるため]数GBの容量を誇る.exeとなっておりますのでダウンロード時間に余裕をもったダウンロードが期待されます)。バージョンはおそらくECCSに入ってるものと同じやつを使うはずです。Windowsで動作するソフトなので、ECCSのWindowsでログインし、スタートメニュー→すべてのプログラム→Autodeskの中にソフトが入ってます。どんな感じか触ってみたい人はそこからどうぞ。ちなみに最終課題のためには自分のPCにもソフトをダウンロードしてやることが効率のために必要な気がします。あ、あと、実は教科書は学生会館委員会の委員会室(学生会館の上の階にある)で割と安く買えます。
火5:道徳教育の理論と実践 西野真由美先生 教職科目
道徳系の教職はほぼ選択肢が無いのでこれを受講した方がよいと思い受講しました。講義形式は配布プリント+板書。評価は出席点+レポート1回(毎講義に講義と関連する参考図書が数冊挙げられるので、それらの中から1冊選び考察する)+期末テスト(繰り上げ)、です。講義1回目に詳しい説明がありました。詳しい講義内容としては、道徳とは一体何か、という所から始まり、道徳性の発達についての研究、日本における道徳教育の歴史の概観、そして具体的な道徳教育の方法についての考察などを行いました。ほぼ毎回グループワークがあり、何かしらの方法(毎回変わる)を使って集団の意見決定を行いました。そうそう後、結局指定されていた教科書一回も使わなかったです(むー……)
[水曜日]
水1:統計物理学 吉岡大二郎先生 E系列
今学期受けた科目の中で一番好きになれた科目かもしれません。とても僕と波長が合った気がします。統計物理は、ニュートン力学などのミクロな物理と熱力学のマクロな物理をつなげようという分野です。2年生向けの講義ですが、1年生も受講できます。(先生からの情報によると、暫定ですが2014年度の1年生の受講生は9名で、内6名が優だった模様です) 講義はパワーポイントで、適宜印刷してくることが必要です(しかしそれだけの価値があります)。所々量子論を必要としますが、適宜説明が入るので大丈夫です。それよりどちらかというと数学的操作に慣れている必要があると思われます。毎講義最後に質問+感想等を書いた紙を提出しました(成績には関係なかったはずです)。集められた質問はその次の講義で回答がありました。個人的には、最後2.5回分くらいの講義を使って説明のあった、強磁性体のIsing模型による解釈がとても面白かったです(強磁性体がなぜキュリー温度で常磁性体に相転移するのか、なぜ磁化するのか、などを考察)。残念ながら吉岡先生が今年でご退官なさるらしく、来年からはどうなるのか分かりません。同様に、和田純夫先生、風間洋一先生もご退官だそうで、来年からの「相対論」は一体どうなるのだろうかなぁという感じです。教科書指定はありませんでしたが、吉岡先生は2冊統計物理の本を書いていらっしゃいます。『マクロな体系の論理』(もうあんまり売っていないので古書を探すしかない)とSpringerの"Statistical Physics"です。
水2:数理科学II 今井直毅先生 F系列
数理科学IIは、全微分方程式の授業です。微積分を扱うという点で数学IA・IBの発展ですが、実は途中で行列を扱う所がちょっとだけあるのでそこは数学IIの発展となっています。今井先生はかなり凄いお方で、僕は個人的にとても尊敬しています。講義形式は板書のみ。講義2回に1回、任意提出のレポート問題が出ました(成績に影響はなく、提出者のみに解答付きで採点が返ってくる)。評価は期末試験のみでした。最初の講義が新規事項が多くちょっとたじろぎましたが、一旦乗り越えると楽でした。教科書指定アリでした。レポート課題(任意提出)が割と教科書に似た問題だったので買って良いと思います。結構期末試験のために演習問題を解きたくなると思うので……。
水5:教育課程 岩田一正先生 教職科目
教職科目です。その名の通り、カリキュラムについてのひきこもごもを学習しました。具体的には、日本のカリキュラムの歴史を概観したのち、カリキュラム研究についての一般事項、たとえばヒドゥン・カリキュラムと呼ばれるものについて学び、その後各国のカリキュラム事情について俯瞰して終わりました。岩田先生はとても教養のあるお方で、毎回の講義で話される知識の豊富さ、論理の堅実さに正直びっくりしました。とても面白かったです。講義形式はパワーポイント(任意で印刷してくる)。評価は期末試験のみ(繰り上げ、持ち込みA4両面2枚まで可)でした。
水6:精密工学メカトロニクス入門 山本晃生先生 全学体験ゼミナール
工学部精密工学科の開講している全学ゼミです。工学部合同ゼミで説明が受けられるゼミの1つです。履修のためにはガイダンスに参加する必要があります。講義内容としては、駒場で2回制御論の基礎を学ぶ座学をしたあと、本郷で週末の2日全日を使って磁気力を使った非接触浮上(マグレブ)の制作実習をしました。制御論の学習というのは、簡単な電気回路の知識(抵抗、コンデンサ、トランジスタ、OPアンプの基礎)と、それを使った制御の理論的扱い(古典制御論と現代制御論)について俯瞰し、古典制御論のPID制御について学びました。今回使った制御方法はPID制御です。実習では1日かけてアナログ回路を用いて小さいマグレブ装置を1人1つ作り、磁気浮上させました。1日目でマグレブできてしまったので、2日目はマイコンを使ったデジタル制御によるマグレブをしました。mbedを1人1つ使って、Cで適当なプログラムを書いて制御しました。簡単でした。制御論を学んだのは初めてだったので面白かったです。今学期受けた講義の中で最も早く単位確定しました。
[木曜日]
木1:図形科学演習II 山口泰先生 F系列
図形科学IIはInventor/3ds Maxを使った授業でしたが、こちらはJava + OpenGLを使ったプログラミングの演習授業となっています。内容的には最終的には図形科学IIに若干関係あるものになりますが、正直あまり図形科学IIとの関連は無いと思った方が良いかと思いました。どちらもCGを扱うという点では共通です。Javaは情報科学で扱うRubyと似たようなオブジェクト指向言語であり、情報科学を履修していればそれなりに扱えると思います。授業内容としては、Javaの使い方(いくつかの文法、クラス、継承についての解説)を少し学んだあとCanvasを使った2D描画について学び、そしてOpenGL(JOGL)を使った3D描画について学びます。図形科学IIで扱うようなCGソフトが概略的にはどのように作られているのか分かって面白かったです。授業はJK棟で毎週講義+実習の形で進み、教科書を約1章ずつ進めていくような感じです。毎週課題の提出があり、期末テストはありませんでした。個人的に山口先生には何度もお世話になっているので、お勧めの講義です。あと実は、図形科学IIと同様に、教科書を学生会館委員会室でちょっとだけ安売りしてます。
木5:教育原理 下地秀樹先生 教職科目
教職科目です。この講義では「そもそも"人間"とは何か?」みたいな人間論から入り、学力観について再考し、そして改めて教育とは何か考える、というようなことをしました。哲学チックなにおいもする講義でした。僕は好きです。講義内容としては毎回、座学+小課題筆記+ピアレビューみたいな形でした。この小課題がかなり面白い問題ばかりで、考え応えがありました。評価はこの小課題の出席点と、期末テスト(繰り上げ、小課題の発展みたいな大課題が4,5問、持ち込み可、終了後にやっぱりピアレビューをした)でした。
[金曜日]
金1:数理科学IV 松田茂樹先生 F系列
数理科学IVはジョルダン標準形についての講義です。つまりは1年生のときの数学IIの続きです。対角化できない正方行列に対してどう処理するかを目標に色々学びます。数理科学IIの微分方程式にもチラリと関わってきますし、理学・工学では色んな分野で重要になってくる概念(らしい)です。授業形式は板書のみ。ときどき演習問題が配られました。評価は期末一本でした。「「「準同型定理は麦」」」
金5:教育心理I 市川伸一先生、植阪友理先生 教職科目
教職科目です。教育心理ではその名の通り教育学に有効な心理学を学びます。特にこの市川・植坂両先生の講義は心理学の理論というよりかはその実践に興味があるらしく、実践について両先生の実体験も交えながらの講義、となりました。講義形式は、少し説明しづらいのでざっくりと説明しますが、まずほとんどの回を植坂先生が担当されました。植坂先生が市川研に所属している、という形みたいです。で、2,3回市川先生の講義がありました。植坂先生の講義ではゞ飢塀颪了慊蠅気譴疹呂鰺十してくる⊆箸呂犬瓩4人グループで予習の確認をする先生の主に口話、時々板書による講義ず討咼哀襦璽廚覇睛討粒稜Лト展、という、(この講義で習う形の)講義形式でした。市川先生もこれに似ていましたが、パワーポイントを用いていた点で差がありました。授業形式として、配布プリント有、毎授業で質問+感想を書いた紙を提出、でした。評価はレポート2回+期末試験(繰り上げ)(+出席?)でした。2回目のレポートの提出締切が8/11まで、という謎な感じなのですが、専門課程の講義ではこのようなことも多いのでしょうか。教職科目は進振りには関係ないのでそこまで早く評価を出さなくても良いのかもしれませんが……。植坂先生の講義では毎回4人のペアを作ることが必要でした。その意味で、3-4限が基礎化学実験だったため少しキツかったですが、講義後半になると先生が徐々に基礎実験について理解を示していただけるようになり、また同クラ受講生が割と多かったこともあり、乗り切れました(ちなみに一応基礎物理実験には5限のために一旦実験を抜けてまた戻ってこられるというシステムが有るとか無いとか)。
[集中講義]
# 夏休みに集中講義を1つ取っていたのですが、その名簿が公開されている関係上、ある方法を使うと僕の本名が特定できてしまうことに気づいたので、この項目は削除しました。申し訳ありません。 #
(※火1:超高速ロボットをつくる、水6:精密工学メカトロニクス入門もほぼ集中講義でした)
[数理科学について]
数理科学I~Vは、2年生のみが受講することのできる数学の科目です。5つもあって「全部受講しなきゃいけないの?」とか色々あると思います。まず、それぞれの科目が主に何をする科目なのかの解説を書きます。
数理科学機2次元における微積分を主に扱いました。陰関数定理、未定乗数法、線積分など。
数理科学供Ь鑒方程式を扱いました。
数理科学掘3次元におけるベクトル解析を主に扱うそうです。ストークスの定理、微分形式など。
数理科学検Jordan標準形を主に扱いました。行列の話です。
数理科学后Е-δ論法について主に扱うそうです。
数理科学供Ь鑒方程式を扱いました。
数理科学掘3次元におけるベクトル解析を主に扱うそうです。ストークスの定理、微分形式など。
数理科学検Jordan標準形を主に扱いました。行列の話です。
数理科学后Е-δ論法について主に扱うそうです。
並べてみると、1年生のときの数学IA・IBの発展として数理科学機Ν掘Ν后⊃学IIの発展として数理科学犬あることがわかります。尚数理科学IIは微積を扱うという点で数学IA・IBの発展ですがそこまで強いものではなく、また行列を扱う話もある、という点で数学IIの発展にもなっていました。
ちなみに、1年生の冬学期最後の数学の講義において、先生から「進学学部別の『受講してほしい数理科学』一覧」のリストをもらいました。数理科学の履修については、このリストや行きたい学科の要望科目等の情報を参考にしつつ決めればよいのではないかと思います。聴講という選択肢もあります。
[教職科目について]
2年生では、教職免許を取得するために必要な単位の内のいくつかを先行して受講することができます。詳しくは1年生の夏に開かれる任意参加の「教職免許ガイダンス」に譲るとして、進学の手引きなどをよく読めば、それなりの単位数が教職に必要なことがわかります。教育学部が開講しているそれらの科目の内いくつかは駒場で先行開講されているため、受講できます。今学期は月曜~金曜の5限と、月曜6限に開講されました。尚、それら全てを受講しなければいけないわけではありませんでした(とれば専門課程進学後楽になるというだけ)。
尚、進みたい学科によっては学部時代中の教職免許取得が絶望的になりますので、そこらへんをよく考慮しつつ自分で計画することになります。ちなみに僕は進振りガイダンスで教授直々に「教職免許取るなら修士だと思うけど~」という趣旨のことを言われガビーンってなりました。
教職科目は教育学部の科目なので教養学部の日程で試験が行えず、試験がある科目については全て繰り上げ試験という形になりました。また、先生が毎年変わっている科目もあるらしく、ここに書いたことが参考になるのは数年後かもしれません。
[4学期制(4ターム制)について]
来年から東大も4学期制になります。上でも述べましたが、それに伴い色々とカリキュラムも変わるでしょうし、どうなるか分かりません。理系と文系で学期が変わるようなので、もしかすると理系が教職科目受講することがより大変になるのでは……?とか思ってます。闇なことにならないとよいのですが。
まだ各学部学科ごとの具体案が分からないのでどうもこうも言えないのですが、繰り返しますように、もし4学期制になって制度が変わるとここに書いてあることは全く参考にならない可能性がありますのでご承知おきください。
今学期の履修は基礎科目2コマ+実験1つ(2コマ)+総合7コマ+教職5コマ+ゼミ1コマ+集中講義3つ(+聴講1コマ)でした。
以上です。質問等あればこの記事にコメントをしていただくか、@nekketsuuuまで。